この記事はモンサンミッシェルのオムレツで有名なラ・メール・プラールの海外初出店のお店である東京店に行った時のレポです。
お店の雰囲気やコースメニューのレポート。そして、モンサンミッシェルのラ・メール・プラールとの比較をしています。
モンサンミッシェルの本店の方は2018年のイギリスフランス旅行でお店に立ち寄りました。その時の記事もアップしているので、よかったらご覧ください。
⇒⇒⇒モンサンミッシェルで名物のふんわりオムレツを頂く。~ラ・メール・プラール【7日目④】
ラ・メール・プラールとは?
モンサンミッシェルにあるホテルに併設されたレストランです。ふわふわのオムレツが名物で、テレビでモンサンミッシェルの特集があると必ずと言っていいほどセットで紹介されるお店です。
現在、モンサンミッシェルには橋が架かっており24時間島まで歩いていくことができます。その昔、モンサンミッシェルにその橋がなかった時、巡礼者は引き潮の時のみ島に渡ることができました。潮の満ちる速度は速く、島に渡ることができずに命を落とす巡礼者もいたそうです。
創業者のプラールおばさん(Madame Annette Poulard)は、 1888年にモンサンミッシェルに宿を開きました。その宿で命掛けでモンサンミッシェルにわたってきた巡礼者をもてなすために、栄養たっぷりの卵をつかったオムレツが提供されたのが始まりだそうです。
YouTubeにあるラメールプラールの紹介動画です。ふわふわのオムレツがどんな感じなのかを見ることができます。またモンサンミッシェルにある本店の門構えも見ることができます。
ラメールプラールは東京にもあります。
モンサンミッシェルにあるラ・メール・プラールの海外初出店のお店が東京・有楽町、国際フォーラムの中にあります。(実は昔横浜にもありましたが。今はないです。)
東京国際フォーラムはJR有楽町駅、東京駅から直結のホールや会議室を備えた施設です。数多くの会議やコンサートなどが開催されています。
ラ・メール・プラールはその中の1階にあります。
お店の外見
新しいのもあって非常にきれいです。モンサンミッシェルの本店は1888年創業だけあって歴史を感じさせる雰囲気で、にぎやかなビストロのような感じでした。
これに対して東京店は場所柄もあってかとてもお洒落なレストランという雰囲気です。モンサンミッシェルのお店と同じ赤を基調とした入口ですが、濃い赤でシックな雰囲気。。。
ちなみに下の写真がモンサンミッシェルの本店の門構え。同じ赤を基調としていますが、雰囲気はだいぶ違いますね。
東京店は入口を入ると巨大なモニターにモンサンミッシェルの映像が写されていて気分を盛り上げます。
ここではお土産コーナーなどもあり、名物のビスケットも購入することができます。
お土産コーナーです。モンサンミッシェルの名物のクッキーなどを買うことができます。
私もひとつ買ってきましたが、厳密には日本仕様のクッキーのようで、日本語のラベルがついていました。残念ながらこれをモンサンミッシェルお土産として配ることはできませんね。。。
東京店のメニューの紹介
コースメニューは2種類あります。どちらも名物のオムレツが入っていて、食後のワゴンデザート、コーヒー・紅茶までついていてお得感があります。(アラカルトで注文も可能です。)
これから私が訪れた2019年6月現在のメニューを紹介します。最新のメニューはこちらで確認してください⇒⇒⇒ ラ・メール・プラール公式サイト(メニュー)
【1888】 4,800円(税抜き)
前菜と、メインが選べます。もちろんオムレツがつきます。
オムレツの付け合わせは「フランス産キノコのソテーとフォアグラのポワレ」です。これに選べる3種のデザートとパン(フレンチフライも選択可)・食後のドリンクがつきます。
前菜はメインが選べるためか、もう一つのコース【TRADITION】よりも軽めになっています。メインは肉料理・魚料理などから選べます。
悩ましいのがオムレツの付け合わせが【1888】では選べないこと。逆に【TRADITION】ではオムレツの付け合わせが6種類から選べます。どちらを選ぶか悩ましい感じです。でも、フォアグラだし、私はこちらを選びました。w
【選べるコース料理 全4品】
■前菜
~下記より1品お選びいただけます~
1.リッチなスープドポワソン
2.サーモンマリネ・海老・サーディンのサラダ仕立て
3.ノルマンディー産フロマージュのサラダ
4.シャルキュトリーのサラダ仕立て■ラ・メール・プラール 伝統のスペシャリテ
スフレオムレツ
フランス産キノコのソテーとフォアグラのポワレ■メインディッシュ
~下記より1品お選びいただけます~
1.牛頬肉の赤ワイン煮込み
2.サーモンとアンディーブのエチュベ
3.北の白いブイヤベース コトリアード
4.鴨胸肉のロティ 赤い果実
5.骨付き仔羊肉のロティ タイムの香り
6.フランス産キノコを詰めた鶏腿肉のロースト
7.国産豚背肉のグリエとリンゴのキャラメリゼ■付け合わせ
パン 又は フレンチフライ■デザート
~デザートワゴンより3種類お選びいただけます~■食後のお飲み物
コーヒー 又は 紅茶
【TRADITION】3,200円(税抜き)
前菜とオムレツのコースです。【1888】よりもしっかり目の前菜(サラダ)が選べます。サラダはボリューミーで、見た目にも楽しい感じのサラダです。こちらもかなり惹かれます。
また、【1888】では選べなかったオムレツの付け合わせも、【TRADITION】では6種類の中から選ぶことができます。
こちらのコースにもパン(フレンチフライも選択可)、食後のドリンク、ワゴンデザートが付きます。
【選べるコース料理 全3品】
■前菜
~下記より1品お選びいただけます~
1.季節野菜のヴルーテ ガーリッククルトン
2.オニオンスープとガーリックチーズクルトン
3.チキンとマッシュルームのクリームスープ
4.季節野菜とボイルドエッグのサラダ レモンソース
5.サーモンと海老、ボイルエッグのサラダ マスタードソース
6.チキンとボイルエッグのサラダ カレー風味のハニーソース■ラ・メール・プラール 伝統のスペシャリテ スフレオムレツ
~オムレツの添え合わせを下記より1品お選びいただけます~
1.ベーコン チーズ ポテト
2.スモークサーモンとポテト
3.キノコのクリーム
4.海老とラタトゥイユ
5.ホタテ貝とラタトゥイユ(+¥300)
6.フォアグラのポワレ キノコと押し麦のクリームリゾット(+¥300)■付け合わせ
パン 又は フレンチフライ■デザート
~デザートワゴンより2種類お選びいただけます~■食後のお飲み物
コーヒー 又は 紅茶
モンサンミッシェルのお店と比較してみました。
私たちがお店に到着したのは5時ころ。お友達が予約をしていてくれたので、すんなりお店に入ることができました。
お店はかなりの席数(食べログによると138席)がありましたが、7時を過ぎるころには満席近くになっていたように思います。週末のディナーなどは予約はした方が良いと思います。
私は前菜、オムレツ、メインの【1888】コースを頂きました。前菜、メインを自由に選択できます。さらにグラスのスパークリングを注文しました。
【TRADITION】の選べるオムレツの付け合わせ、サラダも魅力的で、とても迷いました。でも、せっかくフレンチのお店にきたのだから、しっかりメインまで食べたいという事で、このコースを選びました。
前菜
前菜にはサーモンマリネ・海老・サーディンのサラダ仕立てを選びました。
グリーンサラダとサーディン、エビ。サーモンの前菜です。どれも美味しかったです。
下の写真はモンサンミッシェルで頼んだサーモンのサラダです。全く別物です。サラダの下にはサーモンのマリネが「ごっそり」隠されています。野菜の量ももちろんこちらの方が沢山でした。
モンサンミッシェルのサラダは豪快で、日本の方が繊細な味付けと思いました。
日本のはちょっと足りないくらいで次のお皿に進みます。モンサンミッシェルの方はこの時点でかなりお腹いっぱいになりつつありました。
オムレツ
【1888】コースのオムレツはきのことフォアグラの付け合わせがついています。大きさは写真では分かりませんが、かなり大きいです。オムレツの大きさはモンサンミッシェルのお店とほとんど変わらない感じです。
運ばれてきたときには「デカっ!」という印象なのですが、ふわふわで泡のような食感なので、どんどん食べることができます。口に入れると「ふわっ」と消えてしまう食感です。
オムレツは薄味なので、付け合わせと一緒に食べ進めます。フォアグラとキノコの付け合わせもとても美味しかったです。
下の写真がモンサンミッシェルのお店のオムレツです。付け合わせは別皿で提供されます。付け合わせは野菜の煮物で、これまた衝撃的に量が多いです。w
これをオムレツと一緒に食べ進めます。付け合わせは私には多すぎました。実際付け合わせはだいぶ残すことになりました。
二つのお店のふわふわのオムレツは同じ味、食感だったように思います。東京のお店のオムレツもモンサンミッシェルのお店の味が再現されていると言ってよいでしょう。
メイン
私が注文したメイン料理は「骨付き仔羊肉のロティ タイムの香り」でした。お肉は中心はしっとり柔らかい良い焼き加減でとても美味しかったです。
シェアした友人もとても美味しいと言っていました。
下の写真がモンサンミッシェル本店の羊ステーキです。こちらはまたまた衝撃的に量が多かったです。4人で3皿をシェアして食べましたが、食べきるのに結構苦労しました。
ふたりで行かれる方も一皿頼めばOKと思います。(でも、ネット情報によれば一皿だけ選ぶと嫌な顔される(断られる?)事もあるようです。もう一人は他のメインを頼みましょう。)
日本の羊は3,4切れだったので丁寧に味わう感じ。モンサンミッシェルの方は量がガッツリとあって、ムシャムシャ食べる感じでした。その量は圧倒的に違いました。
そんなわけで、単純に比較できませんが、味はどちらも美味しかったです。
デザート
日本のお店のデザートはワゴンで運ばれてきて、その中から3種類を選ぶことができます。
私はアンズのタルト。ガトーショコラ。フランスのお米のスイーツ(リオレというようです)を選びました。これに食後のコーヒーを選んでゆっくりとくつろげることができました。(紅茶なども選択可)
こちらがモンサンミッシェルのデザート。大きなリンゴタルトです。(これまたデカイです。)とってもデカイですが、味は美味しく、ペロリと平らげました。お腹いっぱいになりましたが。
東京のお店もモンサンミッシェルのお店も素晴らしい!
ここまで見てきてお分かりだと思いますが。。。日本のお店とモンサンミッシェルのお店を比べて、まず量が圧倒的に違います。ただ日本の【1888】コースも決して物足りないわけではなく、満足できるコースでした。
私は4800円のコースに一杯のグラスのスパークリングワインを頼みました。東京のど真ん中の立地でこの料金で楽しい時間を体験できることを考えると十分にリーズナブルなのではないかなと思いました。
これに対して、モンサンミッシェルのお店はひとつひとつの料理が豪快で、コースの料理をすべて食べきるのはなかなか難しいと思います。もったいないですが、残すことを覚悟(?)しましょう。
本場モンサンミッシェルで昔の巡礼者の気分になってオムレツを頂くのは貴重な旅の思い出になると思います。こちらもお勧めのお店です。(ちょっと高いけどね。でも、お金じゃないです。)
ラメールプラールに興味を持った方!モンサンミッシェルの旅の記録もぜひご覧ください。
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