ヴィースの巡礼教会へ~行き方・見どころ【7日目】

ロマンティック街道
この記事では

この記事ではミュンヘンからフュッセン経由でヴィースの巡礼教会に行った記録になります。

ヴィースの巡礼教会は草原の中にあるロココ様式の教会で、ヨーロッパ随一の教会と言われています。

とてもお勧めの教会ですが、ちょっと不便な場所にあります。

行き方や行くにあたっての注意点についてもまとめています。

  • ヴィースの巡礼教会は世界遺産にも登録されたロココ様式の教会です。内部の装飾、特に「天から降ってきた宝石」と言われる美しい天井画があります。
  • ミュンヘンから行く場合、フュッセンまで列車(RBR)で行き、そこからバスで行きます。
  • バスの本数の少ない事と、教会が開放されている時間が短い事から綿密な計画を立てて行くことをおすすめします。
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ノイシュヴァンシュタイン城がある村、ホーエンシュヴァンガウ村へ

 この日からミュンヘンを出発し、一泊でノイシュヴァンシュタイン城のある村、ホーエンシュヴァンガウ村へ向かいます。

 例のごとく、大きなスーツケースを持って歩くのを避けるために、ミュンヘンのホテルに荷物を預け、リュックひとつで向かいます。

 ホーエンシュヴァンガウ村へはミュンヘンへから列車(BRB)でフュッセンへ、そこからバスで向かいます。

 フュッセンの近くにはヴィースの巡礼教会という有名な教会があります。

 こちらもぜひ行ってみたかったので、村へ向かう前にまずヴィースの巡礼教会に寄ってから、ホーエンシュヴァンガウ村へ向かいました。

 村で一泊して、翌朝からノイシュヴァンシュタイン城観光に行く予定にしました。

ノイシュヴァンシュタイン城、ヴィースの巡礼教会へ
  • ミュンヘン

    列車(BRB) 約2時間

  • フュッセン

    バス 約1時間

  • ヴィースの巡礼教会

    バス 約1時間

  • ホーエンシュヴァンガウ村

    ホテル泊

  • ノイシュヴァンシュタイン城観光

ミュンヘンからヴィースの巡礼教会へ

 ホテルをチェックアウトしてミュンヘンからフュッセンを目指します。ミュンヘンを07:52発のBRB(バイエルン地域列車)に乗り09:55にフュッセンに到着しました。

 ホーエンシュヴァンガウ村に向かうまえにまずはヴィースの巡礼教会に向かいます。

 フュッセンからヴィースの巡礼教会へはバスで行くことができます。途中1回バスの乗り換えをしないといけないのが厄介です。(バスの方が列車より遅延などが起きそうなイメージです。)

フュッセンからバスでヴィースの巡礼教会へ
  • Fuessen(フュッセン)

    バス約30分

  • Feuerwehrhaus, Steingaden(消防署前) バス乗り換え(待ち時間20分ほど)

    バス約10分

  • Wieskirche, Steingaden(ヴィースの巡礼教会)

 当初の予定ではフュッセンからヴィースの巡礼教会へ向かう73番のバスが出る時間まで、1時間ほどあったので、フュッセンでランチをしてから教会に向かおうと思っていました。

 ところが、フュッセン駅に着いたところ、乗ろうと思っていた73番のバスが既に停車していました。

 ヴィースの巡礼教会へ行くためには途中で一度乗り換えが必要す。もしバスの遅れがあって接続に失敗すると困るので、少しでも前に進もうと思い、止まっているバスに乗車しました。

 乗ったバスはFeuerwehrhausとう停留所止まりです。バスを下車し停留所で教会行きのバスを待ちます。

 Feuerwehrhausとは消防署の事。このバス停は野原の中に消防署がぽつんとあるような停留所でした。ここで1時間半待つことに。。。

 途中トイレに行きたかったのですが、周りは本当に何もない場所。。。グーグルマップを頼りに街道沿いに出て、公衆便所を探し出し、何とか用を足しました。。。(道沿いに小さい商店などもあったのですが、借りることはできませんでした。)

Feuerwehrhaus(消防署)のバス停。周りにはカフェなどはなく、ただボーっとバスを待ちました。
バス停付近のロマンティック街道沿いの標識。日本語の標識もありました。左に行けばヴィースの巡礼教会。右に行けばフュッセン駅です。

 結局、バスは時刻通り運行されていたようで、本来乗る予定だった次のバスも予定通りに到着しました。結果的には、一本後のバスでも余裕で乗り換えに間に合うことができたのでした。。。

 こんなことならフュッセンでランチしたかったな。。。と思いつつ、教会へ。

Feuerwehrhaus(消防署) のバス停から10分ほどで教会に到着します。田園風景を進んでいくと、バスから教会が見えました。それにしても交通の便が悪すぎる。。。(笑)
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ヴィースの巡礼教会

 ヴィースの巡礼教会はロココ様式の教会で、その美しさはヨーロッパ随一と言われています。ロマンティック街道沿いの人気の観光スポットのひとつで、世界遺産にも指定されている教会です。

世界遺産ヴィースの巡礼教会

 ヴィースの巡礼教会は草原の中にポツンと建っている教会です。

ヴィースの巡礼教会。草原の中に建つ教会です。

 世界遺産の教会がなぜこんな草原の真ん中にぽつんと教会が建っているかというと。。。

 その昔、ある農家の夫人が修道士が作った「鞭打たれるキリスト」の木像をもらい受けたところ、その木像が涙を流しました。その噂は「ヴィースの涙の奇跡」として広まり、農家に巡礼者が集まるようになりました。

 あまりに巡礼者が増えたことから、その後一般から資金を募りこの地に教会をたてたといわれています。

ヴィースの巡礼教会の内部。決して大きな教会ではありませんが、ロココ様式の美しい装飾、天井画は必見です。

 教会の外見は非常にシンプルですが、内部に入るとロココ様式の装飾がびっしりと施されたとても美しい教会になっています。

 特に天井画が美しく、「天から降ってきた宝石」と言われています。

 私がそれまで見てきた教会はゴシック様式の建築が多かったため、曲線が多用されたロココ様式の建築はとても新鮮に映りました。

 一時間ほど内部をじっくり鑑賞して、バスで来た道を戻り、いよいよホーエンシュヴァンガウ村へ向かいます。

「天から降ってきた宝石」と言われている天井画。とても美しいです。

ヴィースの巡礼教会からホーエンシュヴァンガウ村へ

 ヴィースの巡礼教会からフュッセン駅に戻るバスの途中にホーエンシュヴァンガウ村のバス停があります。ここで途中下車すれば目的のホーエンシュヴァンガウ村に到着です。(帰りは乗り換えのないバスがありました。)

ヴィースの巡礼教会からフュッセン行きの9606番のバスです。(2020.11にDB公式ホームページで再検索した結果です。)

 途中にあるテーゲルベルクのロープウェイはノイシュヴァンシュタイン城がきれいに見えることで有名です。(ロープウェイの中からお城が見えますが、ロープウェイで登った山頂からは見えないらしいです。ご注意を。。。)

 帰りのバスの車窓からテーゲルベルクのロープウェイ乗り場が見えました。

 本当はこのバス停で下車してロープウェイに乗りたかったのですが、長時間のバス待ちでからだを冷やしてしまったのでホテルへ急ぎました。

テーゲルベルクのロープウェイ乗り場。バス停でもあったので下車してロープウェイに乗ることも可能でした。右に見えるのがノイシュヴァンシュタインです。

ヴィースの巡礼教会へ行く時の注意

 ヴィースの巡礼教会はバスで行く必要がありますが、バスの本数は少なく乗り換えもあるので、初めて行く方にはなかなか難易度が高いと思います。

 ネットを調べるとタクシーで行く方法もあるようですが、一人でタクシーを拾い、鑑賞中にタクシーを待たせ、そのタクシーで戻るというのはなかなか大変だと思います。ということで、私はバスをお勧めします。

 (ある程度語学が堪能。そして複数人数でタクシー代が割れる場合は良いかもしれません。)

 また教会が観光客向けに開放されている時間が短い点も注意が必要です。

 教会のオープン時間は以下のタイムテーブルに従います。曜日によって変わるので注意が必要です。

  • 緑 観光客に開放されている。
  • 赤 観光客は入ることができない。
  • 黄 ツアーやミサがあり閉鎖される場合もある。(ので、避けた方が良い。。。。)
      一応、公式ホームページには電話で確認可能と書いてありますが。。。
教会のタイムテーブル。ヴィースの巡礼教会の公式ホームページの引用です。最新の情報を公式ホームページで確認するようにしてください。

 ヴィースの巡礼教会の公式ホームページ

 ミュンヘンからフュッセン経由で教会に向かう場合、朝の枠である8時から10時の枠に到着することは難しいです。

 また、17時くらいまでしかフュッセンに戻るバスがないので、夜の枠である17時~19時の枠に見学する事もできません。(ダイヤは変更などあるかもしれませんので、詳細は調べてください。)

 したがって、自然とお昼の12時~14時の枠を狙って行くことになります。バスの本数も少ないので、行かれる方は綿密に計画を練っていくことをお勧めします。

 ほんとに何もない場所なので、バス乗り逃すと大変だと思います。。。汗

ちなみに、ミュンヘンからWeilheim駅、やOberammergau 駅まで行き、そこからバスで行く方法もあります。この方法だと7時ごろにミュンヘンを出て、9時にヴィースの巡礼教会に着くことができるようです。

 下調べの時点でフュッセン駅経由で行くより難易度が高く感じたので私は避けましたが、こちらの方が短時間で行くことができます。(フュッセン経由だと3時間、Weilheim経由だと2~2.5時間)

教会入口に貼りだしてあるその日のタイムテーブル。最終的にはこれに従います。着いてから知っても時すでに遅しですが。。。観光客向けに開放されているのは緑の時間帯です。
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ホテル「 アメロン ノイシュヴァンシュタイン アルプゼー リゾート&スパ 」に到着 

 無事ホテルに到着しました。

 この日のホテルは「アメロン ノイシュヴァンシュタイン アルプゼー リゾート&スパ(AMERON Neuschwanstein Alpsee Resort & Spa)」というホテルでした。

 新しいホテルのようでとても綺麗。窓からはホーエンシュヴァンガウ城が見えるとても良い立地でした。

 少し休憩したのち、荷物を置き付近を散歩しましたが、村は夜が早く暗くひっそりとしていました。

 ノイシュヴァンシュタイン城も村からは少し遠いので気軽に近くに見に行ける感じではありませんでした。観念して部屋に戻り翌日に備えゆっくり休みました。

スパ付きの新しいリゾートホテルです。
ホテルの駐車場からはノイシュヴァンシュタイン城が見えます。ノイシュヴァンシュタイン城は山の上にあります。バスで行く必要があり、夜ちょこっと見に行くという感じではありませんでした。
ホテルは新しく施設はとても綺麗でした。
部屋からはホーエンシュヴァンガウ城が見えます。

ホテル「 アメロン ノイシュヴァンシュタイン アルプゼー リゾート&スパ 」の朝食

 順番が前後しますが、翌日の朝食を紹介します。

 ホテルの朝食はとても綺麗なレストランで、ビュッフェ方式で頂くことができます。

 メニューはヨーロッパのホテルの定番のチーズ、ハム・ソーセージ類などです。生野菜も豊富にあるのも嬉しいポイントでした。

 私はドイツパンが少し飽きてきてしまっていたので、フルーツや生野菜、ハムなどを食べました。メニューが豊富だったので助かりました。

 また、卵料理はシェフの作り立ての物を頂くことができます。(私は朝食時間が早すぎたためにまだシェフがいませんでしたが。。。)

ヨーロッパのホテルの定番。チーズ・ハム類など。種類は豊富です。
パン。少し酸っぱいドイツ独特のパンです。プレッチェルもありました。
ヨーロッパのホテルではあまり質の良い生野菜に出会えることが少ないのですが、ここのは新鮮で合格でした。
温かいおかずは、お鍋に入って保温されています。(ミュンヘンの)名物のヴァイスヴルト(白ソーセージ)やベーコンなどがありました。卵料理はオーダー制で奥のキッチンでシェフが調理仕立てのものを頂くことができます。
フルーツ、シリアル・ナッツ類なども充実していました。

 7日目の観光はこれで終わりです。明日は朝からノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城へ行きます。

続きを読む。⇒⇒⇒  ノイシュヴァンシュタイン城、ホーエンシュヴァンガウ城へ【8日目】

ひとつ前の記事に戻る。⇒⇒⇒ヴュルツブルク観光~マリエンベルク要塞とレジデンツ【6日目】

この記事は2019年に行ったドイツ旅行の記録です。

ドイツ旅行記を最初から読む。⇒⇒⇒2019年の目的地はドイツ(旅の計画)【1日目⓪】
 フランクフルトとその周辺

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プロフィール
tetsu

サグラダファミリアを見たい一心で初めて一人でスペインに行ったところ、海外一人旅にドはまりしてしまった会社員です。2016年はスペイン、2017年イタリア、2018年イギリス・フランス、2019年はドイツに行きました。もし記事が気に入りましたらSNSなどでシェアしていただけると嬉しいです!

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