SONYの新しいAPS-Cミラーレス、α6100、α6600の発売が発表になりました。現在発売されているα6400の兄弟分と言ったところです。α6100、α6600にもα6400で搭載されていた「リアルタイムトラッキング」「瞳AF」が実装されており、注目の新機種です。
富士フイルムX-T2を持っている私ですが、X-T2を購入するときに迷ったのが、SONYのフルサイズミラーレスα7iiでした。ボディ内の手ブレ補正と、強力なAF性能を非常に魅力的に感じていました。当時いろいろ調べた経緯がありそれ以来SONYのミラーレスは今でも気になる存在です。
この記事ではα6100、α6400、α6600の特徴について比較・解説します。これから買う方の参考になればと思います。
α6100、α6600発表~リアルタイムトラッキング・瞳AF(動物対応)に対応
今年の2月22にSONYからAPS-Cミラーレスのα6400発売されました。α6400はフルサイズのα7/9シリーズゆずりの高いAF性能に加え、さらに「リアルタイムトラッキング」「瞳AF(動物対応)」機能が加わったより強力なAF機能を備えたAPS-Cミラーレスカメラです。
今回このα6400の兄弟分としてα6100、α6600が発表されました。もちろん2機種とも「リアルタイムトラッキング」「瞳AF(動物対応)」に対応しています。
α6600はα6400になかった手振れ補正を備えた上級モデル、α6100はα6400の画質はそのままにいくつかの機能を省いた入門モデルになっています。
今年の2月に開催されたCP+2019でSONYブースに行って実際にα6400のお試しや、瞳AFの体験などをしてきた記事をアップしていますので、良かったらご覧ください。~ α6400, α9, α7RIIIで「リアルタイムトラッキング」「瞳AF」を体験!~CP+2019レポート②:SONY編【旅カメラ】
リアルタイムトラッキングとは?
「リアルタイムトラッキング」はAIによって撮影者が指定した被写体を認識し、追尾し続ける機能です。(被写体の色、距離、顔、模様、瞳を自動検出し被写体を認識する。)
この機能はα6400より新規に採用され、順次フルサイズのα7/9シリーズにも適用されていった機能です。
リアルタイム瞳AF(人物・動物)
成功した写真の基準のひとつに「瞳にピントが合っているか?」という事が挙げられます。
瞳AF機能は自動で瞳を検出し、ピントを合わせる機能です。さらに、リアルタイム瞳AFはたとえ被写体が動いても瞳を追いかけピントを合わせ続ける機能です。
今まで苦労していた瞳へのピント合わせがとても楽になります。
現在、瞳AFは各社こぞって競い合っている技術です。そのなかでもSONYの瞳AFはその精度の高さや、動物にも対応するなど一歩先を行く性能を持っています。動物瞳AFはペットの写真を撮ることが多い人には大変役立つ機能です。
α6100、α6400、α6600比較
α6100、α6600の発表によって、SONYのAPS-Cミラーレスは、上級モデルのα6600、中級モデルのα6400、入門モデルのα6100の3つの布陣になります。
代表的なSPECについて比較表を作りました。(下の方です。)
まずα6600、α6400、α6100とも、センサー、画像処理エンジンは同じものを使用しているので、画質は同じになります。そして注目の瞳AF(人物・動物)、リアルタイムトラッキング機能も全機種で等しく使用することができます。(ただし動画の瞳AFはα6600のみ。アップデートでα6400、α6100にも提供されることを期待しましょう。)
それでは、それぞれの違いを見て行きましょう。
上級モデルのα6600
α6600の他の機種と異なる特徴は以下です。
- 唯一手ブレ補正機能を持っている点。
- 瞳AFが動画にも対応している点。
- 大容量バッテリーを搭載している点。
まず、手ブレ補正機能があるというのが大きな違いです。瞳AFが動画にも対応していることから動画撮影に力を入れたモデルと言えます。
バッテリーは大型のNP-FZ100を使用しています。これによりより長時間の撮影が可能になります。またNP-FZ100はα7RIVなどと同じバッテリーですので、α7RIVを持っている方のサブ機とした場合、バッテリーが共有できて便利ですね。
入門モデルのα6100
α6100はα6400に対して、アンチダスト機能(*)を省き、EVF(ファインダー)の画素数を落とすことで、価格を抑えているモデルです。また、動画に関する機能(ピクチャープロファイル)も省かれています。
(*)アンチダスト機能はパワースイッチをオフにするたびにCCDが振動して、付着したゴミを振るい落す機能です。
画質についてはα6400と同じなので、静止画しか撮らない。α6400が欲しかったけど、価格がネックだったという人向けかもしれません。(と言っても価格差20,000円ですが。。。)
α6600(上級モデル) | α6400(中級モデル) | α6100(入門モデル) | |
画素数 | 2420万画素 | ||
センサーサイズ | APS-C | ||
ISO感度 | 100-32000 | ||
静止画瞳AF(人物・動物) | 〇 | ||
リアルタイムトラッキング | 〇 | ||
連射 | 11枚/秒 | ||
手ブレ補正機能(ボディー内) | 〇(5段) | × | |
動画瞳AF | 〇 | × | |
アンチダスト機能 | 〇 | × | |
EVF(ファインダー) | 235.9万ドット | 144万ドット | |
バッテリー | NP-FZ100 | NP-FW50 | |
本体重さ(バッテリ、カード込) | 約503g | 約403g | 約396g |
発売日 | 2019年11月1日 | 2019年10月25日 | 2019年2月22日 |
ボディ価格(2019/9/30) |
159,900+税 | 109,880+税 | 89,900+税 |
α6600、α6400、α6100のどれを選ぶべきか??
従来SONYのAPS-Cミラーレスカメラの最上位モデルはα6500でした。α6500はラインナップの中で唯一手振れ補正機能をもっていたのですが、画質に関してはα6400の方が新しい画像処理エンジンを使っているため優れていました。
今回、α6600、α6400、α6100の3機種が、同じセンサー、画像処理エンジンを使ったことにより上級、中級、入門ときれいに住み分けされて、ユーザーも選びやすくなったと思います。
ということで、私が独断で考えた選定ポイントは以下になります。
- 静止画の画質はどれでも同じ。動画を撮りたい人はボディ内手振れ補正があるα6600がおすすめです。
- 静止画しか撮らないけど、やっぱり手振れ補正が欲しいという方もα6600です。
- 動画を撮らないという方はα6100、6400かは予算で決めるのが良いでしょう。
α6600、α6400、α6100は動き回る子供やペットなどを撮影する方にお勧めです。
今回のまとめ記事がSONYのAPS-Cミラーレスを買いたいと考えている方の参考になればと思います。
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