前回に引き続きCP+2019のレポートです。今回はSONYのブースのレポートです。新登場の「リアルタイムトラッキング」を搭載したAF性能が体験できました。
発売されたばかりのα6400を体験
SONYブースではまずは2/22に発売されたばかりのα6400に触ってきました。α6400はAPS-Cサイズのセンサーを搭載したミラーレスカメラです。SONYのフルサイズセンサーのα9/α7RIII/α7IIIに搭載されている新世代画像処理エンジン「BIONZ X(ビオンズ エックス)」を搭載し、高感度でもノイズの出ない撮影が可能に。また、AIによる物体認識アルゴリズム「リアルタイムトラッキング」によってAF性能がUPしている機種です。
(2019.09.30) 2019年の9月にα6400の兄弟分としてα6100、α6600が発表されました。三機種の比較記事をアップしたので、良かったらご覧ください。 ~ α6100、α6600発表~瞳AF,リアルタイムトラッキング対応。α6400との比較をしてみました。【旅カメラ】
ブースでは手取り足取り使い方を教えてもらえる
SONYのブースでもFUJIFILMのブースと同じく一台についてほぼ一人の係員さんが手取り足取り使い方を教えてくれて撮影体験してきました。私はSONYのカメラはほぼ触ったことなかったのですが、親切に教えていただきました。
注目のAFはもちろん気持ちよくパシッとあいますが、もう少し過酷な状況でないと「リアルタイムトラッキング」の効果はわからないかなといったところです。(当日SONYブースではスケボーに乗った人などを被写体にするデモも行われていたようですが、私は体験はできませんでした。)
ボディー403gは私のX-T2よりもだいぶ軽く扱い使いやすく感じました。AF性能はフルサイズのαシリーズと同等との事、今後もレビュー記事など注目していきたいです。(というか現時点(2019年3月時点)では「リアルタイムトラッキング」搭載はα6400のみ搭載で、α9/α7III/α7RIIには今後アップデート適用予定です。)
※2019/3/25 α9にリアルタイムトラッキングが対応しました。(下記参照)
α6400スペック
α6400 | |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 約2420万画素 |
画像処理エンジン | 新世代BIONZ X |
AFシステム | 位相差425点+コントラスト425点 |
連射性能 | 約11コマ/秒 |
液晶モニタ | 上約180度下約74度、タッチパネル |
動画機能 | 4K/30p対応 |
重さ | 約403g(バッテリー、記録メディア含む) |
価格(カカクコム最安値) | 106,802円(2019/3/5現在) |
リアルタイムトラッキング
「リアルタイムトラッキング」はAIによって被写体を認識し、追尾し続ける機能です。動くものを撮るときに実力を発揮します。狙いたい被写体をモニターでタッチすると、被写体のロックを開始します。被写体はAIによって画像認識されて追尾されます。(被写体の色、距離、顔、模様、瞳を自動検出し被写体を認識する。)
通常のAFはAFロックした被写体の前に障害物が割り込むと、そちらにAFが移動してしまいますが、「リアルタイムトラッキング」はAIが画像を認識して追いかけているので、障害物を無視して被写体を追尾し続けます。
α9にリアルタイムトラッキングが対応しました。(ソフトウェアアップデートVer.5.00)
CP+2019で先行で公開されていたリアルタイムトラッキングですが、α9向けリアルタイムトラッキングに対応したソフトウェアアップデートVer.5.00が2019/3/25にSONYのホームページに公開されました。更新内容は以下です。
- AF機能進化
- リアルタイムトラッキング機能追加
- 瞳AFの進化
- 像面位相差AFの精度向上と活用領域の拡大
- コントラストAF枠の多分割化
- フォーカス位置の循環設定
- 撮影サポート機能追加
- デュアルスロット機能性の進化(記録メディア自動切換)
- 一時的にダイヤルの機能を変更(マイダイヤル設定)
- カスタムキーへ機能アサイン時のイラスト追加
- ピーキング機能の性能向上および青色追加
- レーティング機能追加
- 連続撮影画像のグループ表示
- プロキシー動画同時記録に対応
- 1:1の画像アスペクト比に対応
- スマートフォンを用いたリモートコントロール・撮影中の自動転送が可能なImaging Edge Mobileに対応
- その他
ソニーホームページ(ILCE-9 本体ソフトウェアアップデート (Windows) Ver. 5.00)
動物対応リアルタイム瞳AF
今回のCP+を見ていて、各社瞳AFには力を入れているなと感じました。その中でもSONYは一歩先を行っていて、動物の瞳にも対応した瞳AFをアピールしていました。ペットなどの写真を撮る人はたくさんいるので需要アリですね。体験ブースでは首を振る猫ちゃんの瞳に対してもフォーカスが追尾し続けるという体験ができました。「なんて行儀のよい猫なんだ!」と思いましたが、首を振るロボット?猫ちゃんでした。
α7rIII、α7IIIにリアルタイム瞳AF(動物含む)対応しました。(ソフトウェアアップデートVer3.0)
ついにCP+2019で展示されていたα7rIII、α7IIIリアルタイム瞳AFに対応したソフトウェアアップデートが2019.4.11より提供開始されました。CP+2019で体験できた動物用のリアルタイム瞳AF機能も含むアップデートです。シャッターボタン半押しによって、リアルタイムに被写体の瞳に追従してフォーカスを合わせます。
※α7rIII、α7IIIはリアルタイムトラッキングにはまだ未対応です。対応が期待されますね。
AI*を活用した新技術により、リアルタイム瞳 AF 機能がさらに進化。AF-C (コンティニュアス AF モード)時も AF-ON ボタンなどのカスタムアサインされたキーを押す、またはシャッターボタンを半押しするだけで、リアルタイムに被写体の瞳を検出し続け、高精度に追随します。
* 機械学習を含むAI(人工知能)の技術を活用
Sony公式サイト~α7rIII、α7III ソフトウェアアップデートVer.3.0提供開始のお知らせ
α6400が動物瞳AF(リアルタイム瞳AF:動物対応)に対応しました。
2019.6.13にα6400用の動物瞳AF対応のソフトウェアアップデートVer2.00が公開されました。待ちに待っていた方も多いのではないでしょうか。AF機能が強力なα6400がさらにパワーアップしましたね。
アップデート内容
- リアルタイム瞳AFの動物対応
人物と動物の瞳を同時に検出することはできません。また、動物の種類、複数の動物、動き回るような撮影環境では、瞳を検出できない場合があります。詳しくはサポートサイトを御覧ください。
- ワイヤレスリモートコマンダーRMT-P1BT[別売]に対応
- その他の動作安定性向上
引用:Sony公式サイト~ILCE-6400 (α6400) 本体ソフトウェアアップデート (Windows) Ver. 2.00
Sony公式サイト~ILCE-6400 (α6400) 本体ソフトウェアアップデート (Windows) Ver. 2.00
α9は動物瞳AF(リアルタイム瞳AF:動物対応)は2019年夏ころ対応予定。
現時点ではα9はまだ動物瞳AFは未対応です。α9はソフトウェアVer6.00で対応予定です。(2019年夏ごろ予定です。)
望遠レンズ体験
最後に望遠レンズの体験をしました。望遠レンズ体験ブースはSONYブースをを見下ろすような場所にありそこからモデルさんを望遠レンズを使って撮影する体験ができます。
使用機材はα9+SEL100400GMでした。実に70万以上する機材です。これにもリアルタイムトラッキングが搭載されていて、遠くの被写体の瞳にばっちりピントを合わせることができました。でも、こんなゴルゴ13的なシチュエーションで撮影することはないなー。。。w
ちなみに自分のSDカードをもっていけば、写真を持って帰ることができます。ただ私のFUJIFILMのカメラにさしていたSDカードは認識できず、写真は持って帰れませんでした。予備のSDカードを持っていけばよかったです。残念。
AFにかなり注力していたソニーブース。体験もいろいろあり楽しかったです。その他のブースのレポートも良かったらご覧ください。
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