バルセロナ郊外にあるモンセラット、コロニア・グエル教会。どちらもFGC(カタルーニャ公営鉄道)沿線にあるため一日で回ることができます。バルセロナからの行き方、見どころなどを紹介します。下調べをしたのですが登山鉄道のストにあたってしまい行くことができなかったスポットなども入った日帰り観光のモデルコースです。
モンセラット・コロニアグエルとは?
モンセラット~ガウディがインスピレーションを受けた奇岩群
モンセラットはカタルーニャの聖地のひとつ。モンセラットとは「のこぎり山」の意味です。その尖った岩の連なる形状からそのように名づけられました。ガウディも何度も訪れ建築の発想を得たと言われています。モンセラットにはとても美しい修道院があります。
モンセラットの見どころは以下です。
1.修道院の聖歌隊(少年合唱団)の讃美歌
2.修道院での黒いマリア像
3.徒歩または登山列車でさらに上(展望台)を目指す。
コロニア・グエル教会~ガウディの最重要作品として位置づけられる未完の教会
コロニア・グエルは繊維工業の工業団地(コロニー)です。この団地に建てられた礼拝用の教会がコロニア・グエル教会です。この教会の設計を依頼されたのがガウディでした。結局コロニアグエル教会は完成することはありませんでしたが、この教会の設計がサグラダファミリアの設計に影響を与えています。コロニーの他の建物も見学する事ができます。
モンセラット・コロニア・グエル観光の計画での注意点
モンセラット・コロニア・グエルを一日で回る計画を立てるにあたって知っておいた方が良い注意点をまとめました。
1. モンセラット 修道院付属大聖堂でのミサ
モンセラットの修道院の付属大聖堂のミサはおすすめです。聖歌隊の合唱を聴くことができます。ミサは通常1日2回 12:00と18:45にあるのですが、必ず毎日あるわけではないので、その日にミサがあるかは公式サイトで確認しておく必要があります。(時間も日によって変わります。)
また、18:45のミサは季節によっては帰りの手段(登山電車)がなくなるので、夕方のミサに参加したい方は帰りの列車があることを調べておく必要があります。カレンダーの「SALVE I VIROLAI」「VESPRES」などがミサです。
ちなみにとても混雑しますので良い席で鑑賞したい場合は、早めに行って席取りが必要になります。私はギリギリに到着して後ろの方にちょこんと座って鑑賞しましたが、それでも十分楽しむことができました。
2. モンセラット 黒いマリア像
触れると願い事がかなうといわれている黒いマリア像です。時期によって大変混雑するそうです。通常の待ち時間は20分ほどのようですが、ハイシーズン(夏季)は2時間ほど待たされることもあるそうです。ハイシーズンに訪れる場合は朝のなるべく早い時間に訪れることをお勧めします。
私は8月に訪れたのですがその大行列をみて諦めてしまいました。ただ、同じ日にツアーで訪れたMさん親子は聖歌隊の歌の後に列に並び問題なく見ることができたそうです。
3. コロニア・グエル教会
オープン時間が平日と土日祝日で異なります。平日は19:00までですが、土日祝日は15:00には締まりますので、土日祝日に訪れる場合はモンセラットに行く前に行った方が良いです。またお休みになる日もあるので公式ホームページで確認してください。
モンセラット・コロニアグエルの行き方
バルセロナ郊外にあるモンセラット、コロニア・グエル教会。どちらもFGC(カタルーニャ公営鉄道)沿線にあるため一日で回ることができます。下にFGCの路線図をリンクしておきましたのでご覧ください。
バルセロナからモンセラット・コロニアグエルへ行くためのスタート地点はPl. Espana(スペイン広場)駅です。
注意点はバルセロナ⇔モンセラットへ行くR5,R50はコロニアグエルを通過しますので、両方を一日でまわるためには途中のMartorell Enllac駅でS4に乗り換える必要があります。
モンセラットへの行き方は2通りある
バルセロナからモンセラットに行く方法はFGCの下記の駅よりロープウエイか登山鉄道で山を登る必要があります。
1.FGC Montserrat-Aeri駅からロープウェイ(約5分)
2.FGC Monistrol de Montserrat駅から登山鉄道(約20分)
乗車時間はロープウェイの方が短いのですが、ロープウェイは混雑状況によって待ち時間が発生し、到着の時間が読めません。またロープウェイの到着駅からモンセラット修道院は少し離れていていますので、結局必要な時間はあまり変わりません。
登山鉄道の方が時刻表通りモンセラットにたどり着けるため、登山列車で行くことをおすすめします。(私は登山鉄道がストだったためロープウェイで行くしかありませんでしたが。。。)
FGC(カタルーニャ公営鉄道)の時刻表アプリ
FGCの列車のダイヤの確認はアプリを使うと便利です。急に予定を変更したくなった時などにささっと検索できます。途中の停車駅や列車の種類もアイコンで確認できるので、乗り間違いもなくなると思います。
ベルトラ海外現地ツアーで行く
行き方が少々複雑な、モンセラットとコロニア・グエル、一日で両方回りたい場合はベルトラから予約できる現地ツアーを用いると確実です。
私がスペイン旅行で出会ったMさん母娘は、旅行会社の現地ツアーを使っていました。私が行った時は登山列車がストだったので、彼女たちのツアーのガイドさんにいろいろ教えていただきました。
日本に戻ってから彼女たちに聞いたのですが、ガイドさんはストになった時の対処はもちろんの事、乗り換えの列車は何両目に乗ったら良いなども熟知しており、観光はとてもスムーズだったそう。
さらに、私が行くことができなかった黒のマリア像なども列が空いている時間を狙って連れて行ってくれたそうです。
彼女たちが利用していた「コロニア・グエル」、モンセラットでの「聖歌隊」、「黒のマリア像」のすべてを見れるツアー『モンセラット&ガウディ建築コロニア・グエル 1日観光ツアー 黒いマリア像見学可<日本語/列車利用/バルセロナ発>』
モンセラットのツアー一覧
モンセラット・コロニアグエル 日帰り観光モデルコース
それではモンセラット・コロニアグエルを一日でまわるモデルコースを紹介します。
8:36 Pl. Espanya駅からFCGで登山鉄道の駅であるMonistrol de Montserrat駅へ
モンセラットには登山鉄道とロープウェイで行くことができますが、今回のモデルコースでは時間が読みやすい登山鉄道で向かいます。
ということで、バルセロナのPl. Espanya駅から登山鉄道の駅があるMonistrol de Montserrat駅へ。
10:30 修道院付属大聖堂の黒いマリア像鑑賞
Monistrol de Montserrat駅で登山鉄道に乗り換えモンセラットへ。(モンセラット到着時間10:08)
まずは一番混雑が予想される大聖堂の黒いマリア像へ。
12:00 聖歌隊の讃美歌鑑賞
マリア様を見た後は讃美歌鑑賞です。良い席を取りたい方は直ちに席取へ。そうでもない方は教会内部を鑑賞をして待ちます。
13:00 サン・ミゲル展望台
ミサに参加した後は、徒歩でサン・ミゲル展望台へ。修道院から徒歩20分ていどで行くことができる展望台です。モンセラットの山々を背景にした修道院を見ることができます。モンセラットの絵葉書などに使われています風景です。
ケーブルカーでサン・ジュアンまで登り徒歩で下って立ち寄る方法もあります。私はこの方法で行こうと思っていたのですが、残念ながらストにあってしまい行くことができませんでした。
16:00 コロニア・グエル教会
モンセラットを出発し、コロニア・グエルへ向かいます。
FCG Monistrol de Montserrat駅からコロニア・グエル駅までは一時間程度です。途中Martorell Enllacで乗り換える必要があります。FCGアプリで検索しておきましょう。アプリに表示される列車の種類(R5⇒S4)をよく見て乗れば大丈夫です。
コロニア・グエルに到着したらまずは入場券を買い求めます。チケットは観光案内所で買うことができます。駅から観光案内所へは歩きますが、地面の足跡がついていますのでそれを辿れば迷うことはありません。
FCGでバルセロナ(Pl.Espanya)へ戻る
十分コロニア・グエルを堪能したらバルセロナへ。今回は乗り換えなしでPl. Espanyaへ帰ることができます。
以上がモンセラット・コロニアグエルを一日でまわるコースになります。
コロニア・グエルに先に行くコース
私はコロニア・グエル教会を見た後に、聖歌隊のミサに間に合うようにモンセラットに向かうコースで行ってきました。また、登山鉄道がストだったため、モンセラットにはロープウェイを使って行っています。こちらも参考にしてください。
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