バルセロナの治安悪化について~2019年9月に外務省より注意喚起あり(2020年も継続)

バルセロナ
この記事では・・・

2019年9月6日に、外務省の海外安全ホームページに「スペイン:バルセロナ市における治安悪化に関する注意喚起」という情報が掲載されました。この記事では2019年現在のバルセロナの治安の情報についてまとめます。

この記事は2019年9月に書いた記事ですが、2020年現在も外務省からの注意喚起は継続しています。

 このブログにバルセロナの治安について書いた記事「サグラダ・ファミリア夜景~(周辺の治安と夜間ライトアップ時間まとめ)【7日目⑥】」がアップされています。

 このページに検索で訪れる方のうちの何人かはバルセロナ(サグラダ・ファミリア周辺)の治安を調べようとしてこのページにたどり着いたことと思いますが、この記事は私がバルセロナに訪れた2016年の時の情報に基づいています。

 残念ながら2019年現在、バルセロナの治安は2016年と比較して悪化しているようです。

 この記事ではこれからバルセロナに訪れる方のために2019年時点の最新の治安の情報についてまとめます。

バルセロナのサグラダ・ファミリア。訪れる方は十分に治安について下調べしておくべきです。
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2020年も継続中

 2019年に出されたバルセロナの治安悪化に関する注意喚起ですが、残念ながら2020年に入ってからも継続しています。(2020.1.27に確認)

 下記のホームページをクリックすると現在も注意喚起が継続しているかどうかを知ることができます。

注意喚起のページでは、現在も注意喚起が継続しているかどうかをチェックすることができます。

 2020年に入ってからもタレントの武井壮さんがバルセロナで車上荒らしにあうなど治安に関して心配なニュースがありました。この事件の場合は高価な品を車に置きっぱなしにして車上荒らしにあってしまったので、最近増えているスマホの強奪とはちょっと違いますが、やはり高価なものを持ち歩くときには注意が必要です。

 (ちなみに武井壮さんが車上荒らしにあったのはモンセラットとの事。。。)

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スペイン:バルセロナ市における治安悪化に関する注意喚起(外務省の海外安全ホームページ)

 2019年9月6日に、外務省の海外安全ホームページに「スペイン:バルセロナ市における治安悪化に関する注意喚起」という情報が掲載されました。

外務省海外安全ホームページ~スペイン:バルセロナ市における治安悪化に関する注意喚起(2019年09月06日)

 そのポイントは以下になります。(具体的な犯罪の例についてはページに詳細があるので参照してください。)

●カタルーニャ州警察は,バルセロナ市において殺人事件,強盗事件等が増加し,治安が悪化している旨を発表しました。
●バルセロナ市に渡航・滞在される方は,多額の現金・貴重品を持ち歩かない,人通りの少ない時間帯や場所における外出を避けるなど防犯対策を徹底して,外出の際には,周囲の状況に十分注意し,安全確保に努めてください。

 気になるのは凶悪な犯罪が増加している点。私がバルセロナに行った2016年の時点ではスリや置き引きなどには十分注意するようにというような意識で渡航したのですが、最近ではそれよりも凶悪な事件が増えてしまっているという事。以前以上に防犯対策を徹底する必要がありそうです。

 私の個人的な印象ですが、2016年の時点は「お金は取られるが、命までは取られることはない」という印象でしたが、現在はそうとは限らないという事。大きなけがなどを負ってしまう事例も発生しており、非常に注意が必要です。

地下鉄も注意しなければいけない場所です。スマホをいじっている人がいますが、今はやめておいた方が良いでしょう。(写真は2016年のものです。)
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特にスマホの扱いには注意

  スペインに限らずヨーロッパの多くの国々は日本よりあまり治安が良くありません。基本的な対策として以下の事に最低限気を付けましょう。

  • 強盗などに襲われた時のために多額の現金、貴重品を持ち歩かない。
  • 現金などは分散して持ち歩く。
  • 高級な腕時計やお金を持ってそうな派手は格好は犯罪者のターゲットになりやすいので避ける。

 さらにバルセロナおいて2019年時点で特に注意すべき手口は、『スマホ狙いの強盗』です。窃盗グループに襲われスマホを盗られる事件が多く発生しています。人前でスマホの操作をしないなど、スマホの扱いには従来以上に気を付ける必要があるでしょう。

 私がバルセロナを旅行していた時は、道を調べるのに人前でスマホを出してGoogle mapなどを使用していましたが、2019年の時点ではなるべく避けた方が良いでということになります。

 どうしても使用したい場合には周囲に不審な人物がいないか十分注意を払いましょう。(2016年の時点でも注意はしていましたが。)

参考文献:地球の歩き方特派員ブログ~バルセロナの治安情報:ながらスマホ、バルセロナではやめましょう。 

 近年、バルセロナで特にスマホが狙われる理由としては、バルセロナにスマホの窃盗を仕切るマフィアがおり、現地の若者による窃盗グループが小遣い稼ぎのために窃盗を繰り返しているという背景があるようです。

旧市街の路地などの人通りが少ない場所は特に注意する必要があります。
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やっておきたい防犯対策

 バルセロナにかかわらず私がヨーロッパに行く時に実践している以下の防犯対策について紹介します。

  • 保険に入っておく
  • ホテル⇔空港・駅には送迎(またはタクシー)を使う
  • 海外Wifiを使用する

保険に入っておく

 私はまだお世話になったことはありませんが、渡航前には必ず保険に加入しています。

 海外で事故にあった場合には医療費が高くなりますし、万一何かを盗まれた場合にも保険に入っていることで保障されます。

 また、クレジットカードに保険の機能があるものもありますので、最低限それを用意してくべきです。

 私は何枚かカードを持って行っていますが、その中の一枚がエポスカードです。

エポスカードのおすすめポイントは以下です。

  • 年会費が無料なのにも関わらず海外旅行保険が自動付帯しています。
  • カード使用時にスマホにメールが送られるにように設定できますので、万一不正に使用された場合すぐにわかるので安心。(海外で利用しても即時にメールが入って安心です。)

エポスカード~年会費無料なのに海外旅行保険が自動付帯しています。

ホテル⇔空港・駅には送迎(またはタクシー)を使う

 大きなスーツケースを持って移動しているときがスリなどに一番狙われやすい時です。

 スーツケースをひっぱりながら、ホテルまでの道のりをスマホで調べてウロウロするなどという事は絶対に避けた方が良いです。

 私は利用するホテルと空港・駅までの行き方をよく調べて、移動の距離が長い場合は旅行会社の送迎を使うようにしています。タクシーが安全に使えそうな場合はタクシーを使う場合もあります。タクシー乗り場の場所、相場を確認しておくと良いでしょう。

 旅行会社の送迎は安全に空港・駅⇔ホテル間を移動できるので、ホテル⇔空港・駅の道順を調べて、移動に不安がある場合は利用したほうが無難です。

ベルトラ送迎おすすめポイント
  • とにかく安全に移動可能です。絶対に遅刻できない空港へも余裕をもって送り届けてくれます。
  • 事前にお金を払うのでタクシーなどでは心配な「ぼったくり」の心配なし。(チップも不要。)
  • 申し込みは日本語で可能。ドライバは日本語可とそうでない2種類があります。(値段が変わります。)

ベルトラ:空港送迎・ 空港 ⇔ バルセロナ市内 ~私はバルセロナは旅行会社のフリーツアーを利用しました。これも旅行会社の送迎とほぼ同じ内容になります。

 このほかに、以下の移動は送迎を利用しました。

  • ヴェネツア空港⇒島内ホテル
  • ローマテルミニ駅付近のホテル⇒ローマ・フィウミチーノ空港
  • ロンドンシティ空港⇒ロンドン市内ホテル
  • パリ市内⇒シャルルドゴール空港

 逆に、フランクフルト空港⇒フランクフルト市内ホテル、ミュンヘン市内ホテル⇒ミュンヘン空港は移動が比較的容易に移動できると判断して自力で移動しました。(どちらもターミナル駅至近のホテルを予約しました。)

 常に、スーツケースの持った移動距離を確認するクセを付けておくことが大事です。

写真は2017年に利用した空港⇒ヴェネツア島内ホテルの送迎です。ヴェネツアは観光に便利な島内のホテルに宿泊したかったのですが、空港からは少し離れているので、ベルトラの送迎を利用しました。こと時は水上タクシーによる送迎でした。

海外Wifiを使用する

 ちょっと高いのですが、私は海外Wifiを必ず持っていくようにしています。無料のスポットが必ずいつでも利用可能とは限らないからです。(また無料のスポットはセキュリティ的にも不安ですので、私は非常時以外は使いません。)

 普段、日本にいる時にいろいろなことを調べながら移動している方は、海外でも調べたくなるはずなので、海外Wifiを持っておいた方が良いと思います。

 安価な海外SIMカードなども利用できると思いますが、現地で購入したり、設定に手間取ったりして時間が取られる場合があります。(説明書が英語のものも。。。)

 これに対しグローバルWifiなどの海外Wifiは日本の空港で借りて、返却も帰国後の空港でできます。現地での時間を少しでも節約したい場合は海外Wifiをお勧めします。説明書も日本語ですので設定も比較的簡単です。

 お金を節約するか、時間を節約するかの選択になると思います。

 グローバルWifiおすすめポイント

  • 設定が簡単(日本語の説明書付き。不安がある場合は出国前レンタル時にカウンターで質問できます。)
  • 出国前の空港で借り、帰国後に空港で返却可能。現地で余計な時間は使わない。

海外WiFiレンタルのグローバルWiFi

グローバルWifiのレンタル一式。電源の変換プラグや、予備バッテリーも一緒に借りることができます。マニュアルもわかりやすいです。
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常に最新の治安の情報を

 この記事は2019年9月時点での治安の情報になります。この情報も時間がたてば古くなります。海外旅行に行く時には最新の治安情報を必ず調べる必要があります。私がいつも使っている方法を紹介します。

外務省海外安全ホームページ

 外務省が運営する海外安全の情報サイトです。国ごとの治安を危険レベルで分類しています。また今回のバルセロナのように特別の注意喚起がある場合はその情報が掲載されます。

 外務省が運営するサイトですので、このサイトの情報が基本で信頼性も高いと思われます。

 ちなみに私は危険レベルが1以上の国には行ったことがありません。今回かなりショッキングな注意喚起情報が出ているバルセロナも最低レベルのレベル0に分類され、ジプシーによるものとりなどがあるパリについても何もコメントなく同じく最低レベルのレベル0に分類されています。

 つまり、海外旅行をする上での治安確認としては、このサイトの危険レベル情報だけでは不十分だという事です。

外務省海外安全ホームページ

ネットの情報

 次に調べるのがネットの検索情報です。多くの都市の治安情報がネット上にアップされています。

 ただしネットの治安に対する情報は個人の体験談や感想の場合が多いので、一つの情報だけでなく、なるべくたくさん調べて自分で総合的に判断する事が大切になります。

 ひとつ注意点として、ネットでは古い情報も検索に引っかかってくるので、その情報が掲載された時期を確認しておくことも大切です。

 ポイントとしては、訪れる都市ごとに下記を調べるのが良いでしょう。

  • 危険なエリア・行ってはいけないエリア
  • 滞在に適した比較的治安のよいエリア
  • 典型的な犯罪例とその対処方法

ツイッター

 私も最近始めたのですが、ツイッターの方が比較的新鮮な情報を得ることができます。ただしこれもネットの情報と同じく、個人の感想である場合が多いのでなるべくたくさんの情報を調べて自分で判断する必要があります。

 ツイートの中には今回の外務省の注意喚起の情報などの信頼度の高い情報をソースとして引用している場合もあるので、最新の情報を見つけるのに役立つでしょう。

 私も今回のバルセロナの治安悪化についての情報を最初に得たのはツイッターからです。うまく活用できればとても役立つツールだと思います。

 例えばこんな感じです。ツイッターのアカウントをお持ちの方はぜひフォローいただけると、このブログの更新情報も受け取ることができます。(宣伝)

たびレジを登録しましょう

 「たびレジ」は外務省が運用する旅行者のための無料のサービスです。「たびレジ」に登録すると現地の大使館・総領事館から、日本語で最新の安全情報がメールで届きます。

 自分の滞在の情報を登録しておくと、滞在中に現地で大規模な事件・事故、テロ、自然災害等緊急事態が発生した場合、被害の状況によっては、現地の大使館・総領事館から、緊急連絡のメールが届き、安否の確認や必要な支援などを受けることができます。

 2017年にバルセロナのランブラス通りでテロが起きた時にもメールが入りました。(私はバルセロナにはいませんでしたが。)

 また、今回のような治安の注意喚起情報が出たときも更新情報を受け取ることができるので、旅行の予定が決まったらすぐ登録すると良いでしょう。(渡航予定がなくてもメールアドレスを登録し希望の地域の情報をもらうこともできます。)

外務省~たびレジ

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バルセロナの治安。改善してほしいものです。

 バルセロナは私の最も好きな都市のひとつです。2026年に完成予定のサグラダ・ファミリアをもう一度見に行きたいと思っています。

 バルセロナにとって観光は貴重な収入源のはずです。警察も手をこまねいて見ているだけではないでしょう。20年ほど前、バルセロナでは「首絞め強盗」という手口が横行していたそうですが、警察の努力で私が訪れた2016年には昔の話になっていました。

 今回の治安悪化もカタルーニャ州の警察などの努力よって改善されることを期待しています。これからもバルセロナの治安状況に注目していきたいと思います。

サンタ・マリア・ダル・マール教会(海のカテドラル)の屋上からみたバルセロナ市内。遠くにサグラダ・ファミリアが見えます。バルセロナの治安が早く回復することを祈ります。

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